運命

運命、宿命。
それを信じたことがあるだろうか。
偶然が積み重なってこの世界にそんなものがある？
偶然はいいかえれば運命だと言う人がいる。
運命はあらかじめ定まっていたこと、偶然はたまたまおきること。
言いかえればそうなるのだろうか、果たして本当に。
未来なんて決まっていない。
過去、現在、未来などというものは便宜的なものであり、存在する現実などではない。
既に終わったことの記憶・経験・結果を過去と呼び、まだ起きていない不確定の先のことを未来と呼んでいる。
世界には現在だけがある。
積み重ねられた記録の上にただ現在だけが存在している。
故に未来は定まってなどいない。
自身の現在の結果として自身の未来が定まる。
たやすく変えることができる。
運命と言う言葉を使って敢えて表すなら「最終的に運命を定めるのは自分自身」だからだ。
結局のところ、運命を信じる事は神を信じることに他ならない。
だが留意せよ、その神は信じるべき理想ではなく排すべき偶像だ。